母と金を売りに行く

先日、母が昔の金の婚約指輪を売りに行きました。
はじめは「え?婚約指輪売っちゃうの?」とちょっと引き気味だった私も、よく考えると、婚約指輪なんてタンスに眠っているだけだし、デザインもかなり昔っぽいので、売ってしまうのもありかもなと思いました。
デザインなんて、ムダに大きくて、ともするとイタリアのマフィアみたいな感じなんです。

父と母は大分前に離婚しているので、そもそももっと早く売っても良かったのかもしれません。
よく、娘が両親の婚約指輪を引き継ぐなんて話を聞いてそれも素敵だなと思うけれど、正直私は離婚した両親の婚約指輪は引き継ぎたくなかったです。
だって、両親には悪いけれど、離婚した2人のを引き継いだとしたら、なんだか自分も離婚してしまいそうじゃないですか。
だから、最後の方は私の方が母の背中を若干押していました。
また、うちにある金なんて探してもせいぜいこの指輪くらいなので、もう金を売るなんて行事は今後ないかもしれないと思い、母について買取ってくれるお店に一緒に行くことにしました。

金の買取屋は意外に家のそばにあり、こんなところにあったのか、と少し驚きました。
また、外観はなんとなく質屋に近い雰囲気で、ウィンドウの中にいろいろなものがゴチャっと置いてある質屋とは異なり金のもので統一してあると言った感じで、そういった部分を見るのも面白かったです。
お店に行くとだいたいどんなものなのか指輪のバックグラウンドを説明し、それから店主が奥に行って査定をしてきました。
この査定の部分が見たかったけれど、カーテンの奥だったのでよく見えなかったのが残念。
2人で1回外食ができるくらいの額で買い取ってもらえたらいいね、なんて話していたのですが結果はかなりの高額に。
はじめの予想をはるかに上回り、2人で顔を見合わせてしまいました。
なんせ、マフィアのような大ぶりの指輪だったので、それが功を奏したのでしょう。
いろいろなものの価値は変ったりするけれど、金の価値は変らないと言われていますが、それを実感した瞬間でした。

結局そのお金で、母に成人式の振り袖を買ってもらいました。
こうして形は違うけれど娘の私が両親の婚約指輪を受け継いだ形になりました。
大ぶりの指輪のままだったら引き継ぎたくはなかったし、本当に売ってよかったなと思います。
この着物をずっと大事にしようと思います。
家に眠っている金が着物に化けたような、面白い金の買取体験でした。

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